2025年7月場所を振り返って 優勝争い 千秋楽 安青錦ー琴勝峰戦 勝った琴勝峰に関して
勝った琴勝峰は場所前に優勝は予想できなかったものの潜在能力は高く、その部分では優勝したことへの驚きはない。そしてやはり大きかったのが弟の琴栄峰の新入幕である。今場所は番付が近く、琴栄峰の相撲を琴勝峰が土俵下で見届けてから土俵に上がることが多かった。その時琴勝峰は何を考えていただろうか?。琴栄峰は琴勝峰より4つ年下である。また琴勝峰は体が大きく、大器として琴櫻とともに期待されていた。一方琴栄峰は体が小さく、大相撲入りを決断したのは高3になってからである。その琴栄峰に今場所は番付でほぼ並ばれてしまった。よって何としても弟に番付で抜かれたくないという思いがあったのではないだろうか。これはあくまで私の印象だが、今場所の琴勝峰は強い危機感を持って土俵に上がっているように見えた。また琴栄峰は今場所は負け越したものの、琴勝峰にとってはそういう問題ではなかったと思う。よって個人的には終盤の土俵ではなく、前半戦の土俵が強く記憶に残っている。
そして厳しく言えば来場所は試金石の場所となる。平幕上位の番付となるが、まだ平幕上位での勝ち越しはなく、今場所の勢いを生かせるかがポイントになる。できれば来場所も好成績を残して三役昇進といきたいところだ。一方負け越すようでは今場所優勝した意味がなくなる。ということで本人にとって非常に大事な場所になるのは間違いない。
続く
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