2025年7月場所を振り返って 優勝争い 千秋楽 安青錦ー琴勝峰戦 相撲に関して
そして千秋楽の安青錦と琴勝峰の一番である。安青錦が前傾姿勢で当たったのに対し琴勝峰は真っすぐぶつかり、左差しを狙ったようにも見えた。そして前に出て圧力を掛け、安青錦の両足が揃ったところで左から突き落とすと安青錦がたまらず両手をバッタリと付いた。伸び盛りの安青錦に対し、琴勝峰は格の違いを見せつけるような内容で初優勝を決めた。
相撲内容に関しては琴勝峰は前日安青錦に勝った草野のように突き起こしにいくものだとばかり思っていた。しかし実際は四つに組みにいく立ち合いだった。このあたりは流石プロである。私のような素人の考えではない。また作戦うんぬんではなく、体が勝手に動いていたのだと思う。自然体の相撲が優勝を引き寄せた。一方安青錦はやはり前日に草野に負けたことが痛かった。また内容も草野に突き起こされており、今日は何としても突き起こされまいとして、重心が更に低くなってしまった。その結果圧力を掛けられたところでバランスが崩れ、突き落とされた。その意味では両者ともに14日目の相撲内容がそのまま千秋楽に反映されたような気がする。
続く
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