琴櫻に次ぐ大物!? 琴栄峰 師匠の存在 現役時代と引退後に関して

 師匠の佐渡ヶ嶽親方は元関脇琴ノ若である。山形県尾花沢市出身で佐渡ヶ嶽部屋所属だった。また身長191センチ、体重181キロであり、右四つ、寄り、上手投げを得意としていた。体格に恵まれていた上に体が柔らかく、大関昇進を期待されたが怪我などもあり、実現できなかった。それでも幕内90場所を務め、息の長い活躍を見せた。しかも完全燃焼による引退ではなく、師匠の定年のため後を継ぐために止むなく引退している。よって師匠の定年がなければ幕内在位が更に長くなっていたと言える。部屋としては仕方がないが、本人的には不完全燃焼な形での現役引退となった。

 引退後は師匠となり、多数の関取を育てた。しかし大関でいえば琴光喜、琴欧洲、琴奨菊は先代師匠がスカウトした力士であり、師匠が交代しても先代師匠の影響が強く残った印象がある。それでも元関脇琴勇輝の荒磯親方や元幕内琴恵光の尾車親方は自ら育てた弟子であり、ようやく先代師匠のイメージが薄まってきた感じがする。

続く