歴史をつないだ男! 栃大海 部屋の紹介
所属する春日野部屋は1925年5月場所に現役を引退した出羽海部屋所属の横綱・栃木山が引退に伴って春日野を襲名して養父の部屋を継承した。そして今年で創設100周年ということで4月29日に春日野部屋創設100周年パーティーが開催された。横綱栃錦、栃ノ海など多数の関取を輩出した名門であり、先述の通り1935年5月場所から90年間関取が途絶えていない。そして今年5月場所は栃大海が14年ぶりの新入幕を果たした。
部屋は栃木山の後は栃錦、栃ノ海に継承され、現在は元関脇・栃乃和歌が師匠である。また2017年1月場所の番付で、高砂部屋所属の関取が1878年以来138年ぶりに不在になって以降は、この春日野部屋が最も関取が継続している部屋となっている。
2018年1月場所で栃ノ心が幕内最高優勝を果たし、同部屋では初代栃東以来46年ぶりの優勝力士が誕生した。
2025年5月場所現在、部屋には栃大海を含めて力士が15人所属している。関取は栃大海1人であり、関取予備軍の幕下には4人いる。栃武蔵と栃丸は元十両であり、今場所は幕下上位の番付ということで十両復帰に向けての土俵となる。また栃武蔵は十両在位5場所、栃丸は同3場所ということで十両定着には至っていない。よって2人ともに十両定着が今後の目標となる。また栃幸大と栃清龍は幕下15枚目以内に上がったことはあるものの、両者ともに伸び悩んでいる印象がある。何とか現状を打破して十両昇進への流れを作りたい。
そして注目は日体大出身で学生横綱のブフチョローンが入門したことである。研修期間後に新弟子検査受検のた初土俵は未定だが、3月27日に幕下最下位格付出しは承認された。研修期間は半年以上とされており、デビューは早くても今年11月場所以降となりそうだ。部屋は栃大海を除いては停滞している印象もある。よって部屋の起爆剤としての活躍が期待される。
続く
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