2021年11月場所を振り返って 三賞など

 三賞は敢闘賞は隆の勝と阿炎の2人。隆の勝は千秋楽に勝てばという条件付きだったが阿炎を押し出しで破り、2度目の受賞となった。阿炎は再入幕の場所だったが突き押し相撲が高く評価された。また貴景勝を破った上に優勝争いを演じ、12勝を挙げた。敢闘賞は3度目の受賞となった。そして技能賞は10勝を挙げた宇良が初受賞。個人的には2桁勝利を挙げた今年7月場所の活躍と合わせての受賞だったと思っている。7月場所も技能賞候補には挙がったものの票が足りず、受賞できなかった。宇良にとっては技能賞受賞は協会審判部に相撲内容を認められたということでもある。本人も相撲界に入ってからの夢と語っており、私としても嬉しい限りである。これを自信に更なる飛躍を期待したい。なお殊勲賞は2場所ぶりに該当者がいなかった。

 十両は西4枚目の一山本が13勝2敗の好成績で初優勝を果たした。これで来場所の再入幕をほぼ確実とした。来年は幕内定着が目標となる。