2025年5月場所を振り返って 優勝争い 11日目 安青錦-琴櫻戦
11日目。優勝争いの5人は残り3番の取組で土俵に上がった。2敗の安青錦は琴櫻戦だった。初の大関挑戦であり、優勝争いというよりも力試しの一番となった。一方の琴櫻はここまで6勝4敗であり、終盤は上位戦が組まれるのでここは勝っておきたいところである。相撲は押し合いから安青錦が機を見て懐に入ると琴櫻を土俵際まで一気に押し込んだ。琴櫻は何とか残すと右から抱えて安青錦の動きを止めた。その後投げの打ち合いとなったが安青錦の体が落ちるのが僅かに早く、琴櫻の右小手投げが決まった。
勝った琴櫻は7勝目となり、勝ち越しが見えてきた。ただ土俵際まで押し込まれているのが個人的には少し不満である。もう少し前で止められなければ横綱は見えてこない。
一方負けた安青錦は3敗目となり、優勝争いから大きく後退した。しかし大関を土俵際まで押し込むなど見せ場十分の内容だった。あとは本場所の土俵と巡業などで力を付ければ早いうちに勝てそうである。あっさり負けないあたりはやはり只者ではない。
続く
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