2025年5月場所を振り返って 優勝争い 10日目まで 豊昇龍の巻き返し

 そして後半戦は9日目は1敗の若隆景が阿炎に引き落としで敗れて2敗となった。大の里は全勝を守り、他の1敗力士も1敗をキープした。

 10日目は大の里が全勝を守った一方、伯桜鵬と安青錦が敗れて2敗に後退した。全勝は大の里、そして2敗が豊昇龍、若隆景、伯桜鵬、安青錦の4人となった。これで星2つ差となり、大の里の独走ムードが更に高まった。そして注目は豊昇龍である。3日目から連敗し、師匠の立浪親方から気合いの入り過ぎと指摘されていた。その後は持ち直し、持ち味であるスピード感のある相撲が戻ってきた。星2つ差なら自身が星を落とさず、大の里が負ければ星1つ差となり、自力優勝の目も出てくる。また横綱であり、大の里の独走を簡単には許していけない立場である。よって豊昇龍の頑張りが優勝争いのポイントの一つになると見ていた。

続く