これぞ理想の横綱! 照ノ富士 間垣部屋時代の呼出しの照矢に関して

 呼出しの照矢によると、自分が間垣部屋に入った頃はたくさん力士がいたようだ。しかし徐々に人が減ってベテランだけが残り、まるで家族のようになっていた。その中に一人若いのが入ってきたのが横綱だった。

 そして強くなると思い、将来のことを考えて駿馬と二人で厳しくしていた。また駿馬とは違って力士という立場ではないので駿馬ほどは接していなかったようだ。しかし駿馬が引退した後、横綱が復帰してからの方が接する機会が増えたようである。復帰後はそれまで以上に心の支えとなった。

 おそらく復帰後だと思うが、横綱は場所入りから支度部屋まで話しながら歩くことをルーティンにしていたようだ。ある日会わなかったら、「照矢さんはどこ?」と言っていたのを聞いた。それ以来、横綱の場所入りのタイミングでは、自身もそこにいるようにして、支度部屋まで一緒に歩いていた。とにかく近くにいて欲しいという横綱の気持ちが分かるエピソードである。

 また照ノ富士が引退して親方として協会に残ったので付き合いが続きそうである。立場は違うが、今後も良き相談相手となりそうだ。

続く