これぞ理想の横綱! 照ノ富士 来歴 腰痛による3場所連続休場と9度目の優勝

 次の7月場所は場所前にぎっくり腰になったことを明かしたが、軽症を強調していた。しかし場所では2日目から連敗し、4日目に「腰椎椎間板ヘルニア及び腰椎椎体終板障害により1か月の加療が必要」との診断書を提出した。そして同日以降を休場した。

 場所後の夏巡業は参加したものの相撲を取る稽古はできておらず、場所直前まで相撲を取る稽古に復帰できなかったので9月場所は初日から休場した。次の11月場所も初日から休場ということで場所後の横綱審議委員会では2024年1月場所への出場を求めた。

 その1月場所は調子が上向き、相撲を取る稽古ができていたので出場を決定した。この場所は若元春と正代に金星を許したものの、それ以外の力士には勝って13勝2敗とした。そして琴ノ若との優勝決定戦を制し、9度目の優勝を果たした。またこの優勝で全6場所制覇を達成した。しかし次の3月場所は4日目以降いずれも金星配給という形で3連敗を喫し、翌日から休場した。薄々は感じていたが、1場所結果を残せても2場所続けて結果を残せる体調ではなかった。その意味では横綱としての役割を果たせているとは言えない。しかし両膝の痛みに加えて糖尿病も抱えており、横綱昇進時には休場が増えることはある程度想像できた。

続く