2025年3月場所を振り返って 優勝争い 千秋楽 大の里ー琴櫻戦

 そして大の里は結びで琴櫻戦だった。大の里が敗れれば高安の初優勝となり、注目の一番となった。過去の対戦成績は大の里の3勝4敗である。相撲内容的にもほぼ互角であり、今場所の調子を踏まえれば大の里の方が有利と見ていた。相撲は立ち合いの当たりは五分だった。しかし大の里が前に出ながら右を差し込むと一気に寄り切った。やはり館内のファンは高安の初優勝を期待する人が多く、拍手と同時にため息も広がっていた。やはり高安の精神面だと決定戦は厳しいと思ったのだろう。その一方で決定戦を楽しみにしている人もおり、何とも言えない雰囲気に包まれた。

 勝った大の里は前日同様気持ちが吹っ切れており、自分の相撲を取ることに集中していた。また大の里は大関であり、豊昇龍は休場しているので番付最上位としての役割もある。高安は実績があるとはいえ、平幕優勝を簡単には許していけない立場である。その意味では私としては大の里が勝ったことは良かったと思うし、意義があったと思っている。

続く