角界の鉄人! 玉鷲 二度目の幕内優勝を果たした2022年9月場所

 この場所は東前頭3枚目で迎えていた。またこの年は5月場所こそ横綱・照ノ富士が優勝しているものの、7月場所は逸ノ城が平幕優勝を果たしており、誰が優勝してもおかしくないという状況だった。そんな中で5日目は照ノ富士を破って金星を獲得する活躍もあり、自身初の初日から6連勝を記録した。そしてこれも自身初となる9日目での勝ち越しを決めた。10日目は御嶽海を破り、一横綱三大関全員に土を付けた。平幕力士の横綱大関戦全勝(不戦勝を除く)は、1985年7月場所で二横綱三大関全員に勝利した北尾(後の双羽黒)以来37年ぶりとなった。

 翌11日目は1敗で並んでいた北勝富士に勝ち、単独トップに立った。12日目は2敗目となったが単独トップは譲らず、13日目、14日目と白星を並べた。千秋楽は1差で追っていた高安を押し出しで破り、13勝2敗で二度目の優勝を果たすと同時に二度目の敢闘賞を受賞した。37歳10ヶ月での幕内最高優勝は、旭天鵬の37歳8か月を抜いて昭和以降の最年長記録となった。そして三賞受賞は史上5位の高齢記録となった。

 私的には12日目の2敗目が痛い黒星のようにも見えた。しかし翌日以降は気持ちを切り替え、突き押し相撲に徹した。千秋楽での優勝決定だったが前日は翔猿を一方的な内容で勝っており、優勝できると確信した記憶がある。また終盤は単独先頭を守っており、このあたりは優勝経験が生きた印象がある。そして1回の優勝で満足せず、2度目の優勝に結び付けたあたりは流石としか言いようがない。

続く