2021年7月場所個別評価 玉鷲

今場所は東前頭10枚目だったが11勝4敗だった。4連勝スタートし、5日目からは連敗するも前半戦は6勝2敗で折り返した。そして後半戦は9日目は黒星で3敗となったが10日目からは白星を並べた。千秋楽の翔猿戦は勝てば敢闘賞受賞だったが下手投げで敗れ、三賞受賞は成らなかった。それでも1年ぶりの2桁勝利であり、久々に見せ場を作った。

 内容に関しては得意の突き押しで白星を重ねていたが横への動きも良かった。2日目の魁聖戦は押し込まれるも右へ回り込み、相手のバランスが崩れたところをそのまま押し出した。3日目の英乃海戦は押し込むも二本差されて苦しい体勢になった。しかし右から小手に振り、体を入れ替えるとその勢いで英乃海は土俵から飛び出した。やはりベテランとはいえ、小手に振る力は非常に強い。8日目の千代の国戦は激しい相撲となったが最後は頭でぶちかまして押し出した。36歳であり、馬力は少しずつ落ちてきてはいるものの、稽古量は十分であり、体も丈夫である。ここ数場所は足腰の衰えを感じさせるような相撲も時に見られたが普段から稽古をしているので巻き返せる。まだまだ幕内で相撲が取れそうだ。

 9月場所は東前頭4枚目という番付となり、久々の平幕上位となったが一人でも多く上位力士を倒したい。そして押し合い、突き合いの形に持ち込みたいところだ。体格の割には横への動きが速いのでそれを活かしたい。勝ち越しての三役復帰が望まれる。