角界の鉄人! 玉鷲 幕内初優勝を果たした2019年1月場所
この場所は三役に復帰し、西関脇で迎えていた。序盤は3勝2敗だったが6日目からは連勝し、10日目に勝ち越しを決めた。
主役は白鵬だった。初日から白星を並べ、10日目終了時点で後続に星二つ差をつけた。また相撲を取っての連勝記録を28まで伸ばしていた。しかし翌日にまさかが起こった。対戦相手は御嶽海であり、相撲を取っての黒星はない。その上御嶽海は休場明けということで誰もが白鵬が勝つだろうと見ていた。しかし勝負事はフタを開けてみなければ分からない。相撲は白鵬が張り差しを見せるも相手が休み明けということで様子を見た。すると御嶽海が右上手を取って振り回し、最後は押し出した。大波乱の結果に取組後は座布団が舞った。
そして翌日の対戦相手が玉鷲だった。玉鷲も御嶽海同様白鵬に勝ったことがなく、白鵬有利と見ていた。相撲は押し合いから白鵬が前に出たが、玉鷲が土俵際で左からいなすと白鵬はバランスを大きく崩し、玉鷲にそのまま押し出された。一方の玉鷲は対白鵬戦初勝利を挙げるとともに優勝争いで白鵬に並んだ。白鵬は翌日も敗れて3連敗となり、14日目から休場した。実は4日目の北勝富士戦で足を痛めており、無理が利かなくなったということのようである。
玉鷲からすれば今まで勝てなかった白鵬に勝ち、気分が悪い訳がない。その後13日目に単独先頭に立つと千秋楽は遠藤を突き落としで破り、13勝2敗という成績で初優勝を決めた。34歳2か月での初優勝は、年6場所制となった1958年以降では、旭天鵬に次ぎ史上2位の高齢記録となった。また初土俵からの所要90場所と新入幕から所要62場所も史上4位のスロー記録である。優勝に加えて殊勲賞と敢闘賞も受賞した。そして千秋楽と同日に第二子となる男児が誕生しており、本人にとっても一生忘れることのない優勝と言えそうだ。
続く
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