目指すは三代目若乃花! 安青錦 師匠の紹介 相撲の取り口に関して

 師匠の安治川親方は元関脇・安美錦である。幕内在位97場所であり、関取在位は117場所で魁皇と並んで歴代1位である。兄の安壮富士は元幕内力士であり、大相撲史上16組目の兄弟関取となった。青森県西津軽郡深浦町出身で、伊勢ヶ浜部屋(入門時は安治川部屋)に所属していた。また身長185センチ、体重149キロであり、右四つ・寄り・出し投げを得意としていた。ただ晩年は廻しを取る相撲が少なくなり、ほぼ押し相撲となった。そして全盛時は体重120キロ台の軽量力士だったが晩年になって体重が増え、押し相撲が多くなった。数多くの力士を見てきているが、晩年になってここまで相撲の取り口が変わった力士は他に記憶がない。飽くなき探求心の結果と言える。

 若手時代は右四つが中心ながら押し相撲や足技も見せるなど、多彩な相撲を取っていた。そして120キロ台の小兵ということで自分の相撲というよりも、相手に力を出させない相撲がメインだった。そしてそのスタイルはベテランになり、相撲の取り口が変わっても相手に力を発揮させないという取り口は変わらなかった。番付が上がれば相手に相撲を取らせないことも大事であり、その部分で非常に上手い相撲を取っていた印象がある。

続く