目指すは三代目若乃花! 安青錦 芯の強さ

2025年3月6日

 注目しているのは出世の早さや身体能力の高さだけではない。新十両昇進時の記事で、兄弟子の安強羅(あごうら)は「とにかく真面目。一度決めたことは最後までやり抜く。一切手を抜かない。手を抜くくらいだったら、最初からやらない」と語っている。師匠からは低い姿勢を崩さず、我慢して相撲を取ることを指導されているようだ。しかし相撲を観ているとやらされ感は全くなく、師匠の教えを理解した上で相撲を取っているように見える。そして実際に頭をなかなか上げず、我慢強い相撲を取る。その意味では日本人らしい相撲が取れる力士である。時には楽をして勝ちたいと思う時もあるかもしれないが、自分の相撲を取ることに集中しており、気持ちの弱さを全く見せない。そういった姿勢にも大物感が漂う。

続く