2021年7月場所個別評価 貴景勝

 今場所は1勝2敗十二休という成績に終わった。来場所は4度目のカド番となる。2日目の逸ノ城戦で首を痛め、車椅子で引き揚げていた。どうやらぶちかました時に電気が走ったようである。箇所が箇所なので今後が少し心配である。

 さて大関昇進後2年が経ったが優勝1回、優勝次点3回の一方休場が5場所あり、出入りの激しい成績となっている。今場所はレベルの高い優勝なら横綱昇進の可能性もあったが一からやり直しとなった。大関としては2桁勝利は6回マークしており、歴代の大関の中でも上位と言える。しかし休場も多く、安定感があるとは言えない。怪我は仕方ないが、今場所の結果で綱取りは少し厳しくなったのではないかと個人的には思っている。仮に2場所連続優勝を果たしたとしても、休場の多さがネックになりそうな気がする。大関として務める分には全く問題ないと思うが・・・。

 来場所はカド番となるが、まずは首の完治が不可欠である。心配だが体調を整えて欲しいところだ。あとは横綱云々は別にして、とにかく優勝して実績を積み上げたい。レベルの高い優勝は少し厳しいが、13勝レベルなら可能性は十分ある。改めて結果を残し、存在感をアピールしたい。