元大関の肩書を嫌う男! 正代 怪我と大関から陥落

 しかし9月場所前に苦難が訪れる。場所前の8月31日に右足親指の巻き爪および化膿が一部で報じられた。足の親指は力士にとって生命線であり、特に正代は立ち合いの踏み込みがその後の流れを決めるタイプである。結局9月場所は初日白星も2日目からは連敗し、9日目に負け越しが決まった。また大関では15日制下において史上最速となる皆勤しての9日目での負け越しという不名誉な記録を残した。この場所は4勝11敗という成績に終わり、11月場所は5度目のカド番となった。

 その11月場所も7日目までは4勝3敗と白星が先行していたものの8日目からは3連敗して黒星が先行し、13日目に負け越しが決定した。これにより大関在位13場所で大関から陥落することとなった。またこの結果に伴い、次の2023年1月場所は125年ぶりとなる「一横綱一大関」となることが確定した。

続く