今年の大関候補2025 始めに

 去年1年に関しては一横綱三大関で始まった。横綱は去年も新横綱誕生はなく、照ノ富士の一人横綱は19場所連続となった。一人横綱19場所は、朝青龍の21場所に次ぐ史上2位の長期間となる。

 大関に関しては1月場所後に琴ノ若が、そして9月場所後に大の里が大関に昇進し、2人の新大関が誕生した。また琴ノ若は5月場所からは祖父の四股名である琴櫻を襲名した。大の里は新入幕から所要5場所でのスピード昇進であり、大鵬の6場所を抜いて最速昇進記録となった。

 その一方で7月場所で霧島が、9月場所で貴景勝が関脇に陥落した。霧島は11月場所は関脇で負け越し、今年1月場所は平幕に陥落した。貴景勝は9月場所は途中休場し、場所中に引退を表明した。よって一横綱三大関という状況は変わらない。

 大関陣は一番先に昇進した豊昇龍で去年の11月場所が在位8場所目であり、年齢も25歳と若い。また今年1月場所は琴櫻と豊昇龍が綱取り場所となる。そして大の里も出世が速いのでいずれもが横綱候補である。1月場所後に新横綱が誕生するかは分からないが、一人横綱に終止符が打たれる日が近づいてきたのは確かである。

 照ノ富士は膝痛に加えて糖尿病も抱えており、満身創痍である。よって新横綱が誕生すればバトンタッチする形で引退する可能性が高い。そして仮に照ノ富士が引退すれば看板力士は3人となり、新たな看板力士の誕生が待たれる状況となる。

 それでは今年の大関候補を紹介したい。若元春、大栄翔、若隆景、霧島、熱海富士、王鵬、阿武剋の7人である。

続く