若元春と若隆景は大関になれるのか? 傾向と課題 若隆景
去年の3月場所で右膝の大怪我を負ったことが原因で3場所連続で全休し、幕下まで番付を下げていた。怪我をする前は三役に定着していたが、その部分が若元春との大きな違いである。来場所は三役復帰となるが、4場所連続で二桁勝利を挙げており、この勢いが続くかどうか。具体的に言えば二桁勝利を挙げられるかが焦点となりそうだ。
若元春とは違って上位戦には滅法強いが、下位には取りこぼしがあるタイプである。上位戦は照ノ富士戦は1勝10敗(うち不戦勝1)、琴櫻戦は5勝5敗、豊昇龍戦は6勝4敗、大の里戦は2戦2勝である。照ノ富士戦は相撲を取っての白星はないが、横綱が出場するかは不透明であり、何とも言えないところである。大関戦は11月場所は大の里戦は相手に引かせる内容での完勝だった。また琴櫻と豊昇龍には負けたものの、11月場所は2人が絶好調であり、対戦成績を見ても勝てる可能性は十分あると見ている。
相撲内容的にはおっつけ主体の相撲の取り口が三役に上がってどれだけ通用するかがポイントである。そして大関に向けては更なる地力強化が不可欠となる。体重135キロの軽量力士であり、前に出る相撲だけでは勝てないのは百も承知である。それでもどれでけ前に出る相撲が取れ、圧力を掛けられるかが上を目指すにあたっては大事になってくる。
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