2024年11月場所を振り返って 優勝争い 千秋楽 琴櫻ー豊昇龍戦 負けた豊昇龍に関して

 一方負けた豊昇龍は足を滑らせたのは不運だった。相撲に関しては琴櫻に運が向いたということだと思う。しかし優勝を逃しただけの事であり、内容は優勝した琴櫻と互角だったと言える。また13勝は立派な数字であり、琴櫻とともに来場所は綱取り場所となる。

 今場所は増量しながら動きにキレがあり、立ち合いの鋭さには安定感があった。立ち合いに関しては琴櫻よりも上である。そして上体が柔らかく、大の里戦のように攻められても逆転勝ちができ、守りの相撲も取れる。あとは負けん気の強さである。取組後の「来場所、死ぬほどやり返す」という言葉が何とも豊昇龍らしい。今場所のような相撲が来場所も取れれば私的には琴櫻以上に綱取りの可能性があると見ている。本人も相撲に手応えを感じているはずであり、今場所の悔しさを来場所にぶつけたい。

続く