2024年11月場所を振り返って 優勝争い 13日目 鍵は隆の勝

 13日目。この日は全取組終了後に14日目の取組を決めると審判部が発表した。通常は千秋楽の取組のみが14日目の全取組の後に決まるので異例の事である。その原因は12日目終了時点で優勝争いのトップを星一つの差で追走していた隆の勝の存在である。隆の勝の番付は東前頭6枚目であり、平幕上位の番付ではないので役力士とは前日に霧島と対戦したのみである。この日は琴櫻戦が組まれたが、琴櫻に勝てば琴櫻とともに2敗となる。そして豊昇龍が負ければ2敗で3人が並ぶ可能性もある。もしそうなった場合は14日目に豊昇龍戦を組む必要が出てくる。一方琴櫻に負ければ琴櫻との星の差が二つに広がり、豊昇龍の結果に関わらず隆の勝を上位力士にぶつける必要がなくなる。ということで審判部にとっては隆の勝が勝つかどうかが焦点となった。

続く