奄美を背負って立つ男! 明生 奄美出身力士の紹介 里山(現千賀ノ浦親方)

 最高位は西前頭12枚目であり、尾上部屋所属だった。また身長175センチ、体重123キロであり、左四つと下手投げを得意としていた。幕内在位は6場所だったが十両を中心に館内を沸かせる相撲を取っていた。反り技もあり、一本背負いもあった。1分以上の長い相撲になることも多かった。また入門してからは押し相撲を取っていたが、途中から潜る相撲に変えている。そして相撲の取り口を変えた際に大怪我をする可能性もあるということで周囲から批判もあったようである。しかし本人は奄美出身力士らしく潜る相撲にポリシーを持っており、頭を付けるスタイルを貫いた。端から見れば常に危険と隣り合わせのような相撲を取っており、その点でハラハラさせる力士でもあった。引退時は怪我をしなくて良かったとホッとした記憶がある。おそらく関係者は私以上に胸をなで下ろしていたいたものと思われる。

続く