角界のスプリンター! 尊富士 部屋の紹介 宮城野部屋受け入れの影響 

 所属する伊勢ヶ浜部屋は2024年11月場所現在で力士数が35人おり、角界一の大部屋である。また関取は横綱・照ノ富士をはじめ、幕内には熱海富士、翠富士、宝富士、錦富士、尊富士がおり、十両の伯桜鵬を含めて7人である。

 稽古は厳しく、誰が何番取ったかを若い衆などがチェックしているような環境である。現在は1日30番取ったら多い方と言われる中で、50番~60番取るのが当たり前であり、その点で他の部屋とは一線を画しているイメージである。また伊勢ヶ浜部屋への出稽古の話はほとんど聞かれず、角界の中でも虎の穴といった印象もある。

 さてそんな伊勢ヶ浜部屋だが、2024年3月28日、元幕内北青鵬の暴行問題に関連して、宮城野親方(元横綱・白鵬)に対する「師匠・親方の指導教育」を実施するため、伊勢ヶ浜一門預かりとなった宮城野部屋に所属する協会員全員を、同年4月以降伊勢ヶ浜部屋が無期限で受け入れることが決定した。これにより宮城野部屋からの預かり弟子を含め約40人の大所帯となったことで、朝稽古が4時間半を要し、風呂の順番待ちは1時間半になるなど、部屋施設の受け入れキャパシティの限界を超えたことによる想定外の事態が起こった。