2024年9月場所を振り返って 優勝争い 13日目 若隆景ー欧勝馬戦、錦木ー平戸海戦
13日目と14日目は3敗力士を含めて優勝の可能性のある力士の取組を取り上げたい。
13日目。3敗の若隆景のみが幕内前半戦での土俵となった。欧勝馬との一番だったが立ち合いで頭から当たって押し込むと相手の反撃のタイミングを見計らうような引き落としが決まった。これがあるのが若隆景なのだが、前日は大の里を熱戦の末破っており、欧勝馬は動きが読めなかった。若隆景はこれで10勝目となり、先場所に続いて幕内で2場所連続二桁勝利となった。
他の4力士はいずれも幕内後半戦で登場した。3敗の錦木は平戸海との取組となった。相撲は立ち合いで平戸海が左前まわしを狙うも届かなかった。その後平戸海が前に出てきたところを錦木が左へ体を開いての叩き込みが決まった。つっかい棒を外すような形で引き技を決めており、今場所の好調ぶりがうかがえる内容だった。また直近は3場所連続で負け越しており、特に先場所は初日からストレートで負け越していた。それだけに今場所は番付を下げたとはいえ、巻き返したのは私としては少し意外だった。それでも7場所ぶりの二桁勝利であり、立派の一言である。よって3敗力士の2人はいずれも3敗を守った。
続く
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