逃げない相撲を取る男! 大栄翔 相撲の取り口

 突き押し一本の取り口だが、入門後しばらくは左四つの相撲を取っていたようだ。よって小さな頃からずっと突き押し相撲を取っていた訳ではなく、突き押し相撲を覚えながら番付を上げていったということである。特にのど輪が強く、馬力でそのまま外へ運ぶことも多い。また相手の動きを止めるという意味でも有効な手段となっている。そして以前は馬力を前面に押し出した突き押し相撲を取っていたが、現在は30歳ということで馬力が少しだけ落ちてきたという印象がある。その部分を横へいなしたり、四つに組む相撲も取るなどして補っている。以前は左四つで相撲を取っており、左四つでも全く相撲が取れないということはない。早く勝負を付ければ使えるくらいのレベルにはある。よってパワーが少し落ちてきている一方、相撲が上手くなってきているというのが今のイメージである。

続く