納谷四兄弟について その3

 そんな貴闘力だが25歳の時に大鵬の三女と結婚。引退後は大鵬部屋の部屋付き親方となり、その後部屋を継承した。誰もが貴闘力の人生は安泰だと思っていた。しかしギャンブル癖は治らなかった。結婚を機に5年で借金を清算したが再びギャンブルに手を出し、2010年7月4日に野球賭博への関与を認めたため、大関・琴光喜とともに解雇処分となった。ただ2人の賭け金が他の力士に比べて多かったことが解雇理由となっており、2人共理不尽な形で相撲協会を追い出されたという印象は否めない。この不祥事により大鵬に離縁を申し渡され、7月5日に大鵬の三女と離婚。養子縁組も解消した。見事なまでの転落人生である。

 しかし同年10月に焼肉店を開店すると繁盛し、焼肉店経営者として成功を収めている。その一方で賭博を止められず、ギャンブル依存症と診断された。本人は暇な時間ができるとギャンブルに手を出してしまうので常に店のことで忙しくしていると聞いたことがある。また一時的ではあるがプロレスラーとして参戦した。ただ本業が忙しいとの理由で2017年に長男の納谷幸男がプロレスデビューしてから、リングから遠ざかっている。

 そして2020年9月25日にユーチューバーとなり、相撲界の裏側を小出しにして情報として伝えている。この事で今の大嶽親方からは部屋に来るなと言われており、角界入りした3人の息子たちとは縁を切ったようだ。本人なりに覚悟を持ってのユーチューバーデビューである。個人的には相撲協会はそういった理不尽が横行している組織だと思っているのであまり興味はない。相撲協会は外部有識者の話を聞きながら、より正しい道を進んでほしいものである。

続く