琴恵光引退に関して 来歴 十両~幕内時代

 十両には2場所在位したが、2場所とも大敗で幕下落ちとなった。そして二度目の陥落から5場所目の2016年1月場所からは、幕下力士として部屋の大関である琴奨菊の付け人に復帰した。ちなみに琴奨菊はこの場所で初優勝を果たしている。同年7月場所で再十両となり、この場所は十両で初めて勝ち越した。同年11月場所は東十両2枚目となり、勝ち越せば新入幕のチャンスとなったが6勝9敗で負け越した。翌2017年は年間を通して十両の地位を守った。2018年に入ってからは3場所連続で勝ち越し、同年7月場所での新入幕が決定した。出身の宮崎県にとっては1985年1月場所の栃光以来となった。しかしこの場所は3勝12敗の大敗に終わり、幕内の壁に跳ね返された。

 翌2019年1月場所で再入幕となったが、2場所連続7勝8敗で負け越すも5月場所は西前頭15枚目であり、2場所連続で番付が据え置かれたのは強運だった。そして5月場所は10日目に幕内で初めての勝ち越しを決め、強運を生かした。その後は番付を上げた後3場所連続で負け越し、2020年3月場所は十両へUターンすることになった。この場所は東十両5枚目で11勝4敗の好成績であり、優勝の可能性があったが千秋楽で同部屋の琴勝峰が勝って優勝を決めたため優勝を逃した。この後は各段優勝のチャンスはなく、結局各段優勝の経験がないまま引退となった。

続く