2024年3月場所を振り返って 優勝争い 11日目 貴景勝ー大の里戦

 そしてもう一人の2敗の大の里は貴景勝戦が組まれた。相撲は貴景勝のぶちかましにも全く下がらず、逆に押し上げると貴景勝がたまらず引いたところを押し出し、土俵下まで吹っ飛ばした。また対大関戦初勝利となった。内容も堂々たるものであり、どちらが大関か分からないくらいだった。先場所は関脇以上に3連敗し、勢いを止められた。しかし今場所は若元春にも勝っており、結果だけでなく内容も伴っている。本人も手ごたえを感じており、今後に向けて自信となりそうである。

 11日目終了時点で全勝が尊富士、そして2敗が大の里となった。また3敗は豊昇龍や琴ノ若など四人いるものの残り4日で星3つ差がついており、この時点で優勝争いは尊富士と大の里の二人に絞られたと言っていいと思う。また尊富士は11連勝となり、大横綱大鵬が新入幕の1960年1月場所で記録した11連勝に並んだ。よって初優勝だけでなく、連勝記録更新の期待も高まった。

続く