琴ノ若は横綱になれるのか? 結論

 断言まではしないが、横綱に上がれると思う。ただし時間がかかりそうだ。入幕から大関昇進まで4年かかっており、駆け上がるように横綱になるのは考えにくい。そして横綱になる前に優勝することが求められる。直近二場所は優勝には近づいたが結果として霧島と照ノ富士に阻まれた。優勝するためには両者に勝つ必要があり、横綱ほどではないがハードルが高い。更なる地力の強化でその確率を上げていきたい。

 確かに祖父の琴櫻は当たってからののど輪押しは凄いものがあり、一気に前に出る圧力は祖父には及ばないかもしれない。しかし琴ノ若には父から受け継がれた柔軟性がある。そして柔軟性こそが琴ノ若の最大の武器である。また自分の考えを持っており、その部分は祖父から受け継がれている。コメントを見ても自身の相撲を自分なりに分析できている。そして次にどう生かしていくかをしっかり考えている。ただ意識の部分だけでは横綱にはなれないので場数と経験を踏みながら着実に歩んで欲しい。

 琴櫻の孫として大関まで上がり、看板力士になったのは立派である。しかしまだ26歳であり、もう一つ上があるのも事実である。簡単ではないが、今まで通り努力を積み重ねていけば横綱への道が開けると思うので期待したい。

終わり