千代の国引退について 来歴その5

 2020年9月場所は西十両11枚目となったが4日目に敗れた以外は全て白星を並べ、独走で三度目の十両優勝となった。また14勝ということで来場所の再入幕が濃厚となった。幕内から幕下に陥落し、そこから幕内に復帰することを二度経験したのは大相撲史上3人目である。そして再入幕となった翌11月場所は10勝5敗の好成績の好成績を挙げ、二度目の敢闘賞を受賞した。三賞受賞ということで復活をアピールした形となった。

 しかし翌年になると3月場所、5月場所と相次ぐ怪我で途中休場となった。その後は番付を下げ、平幕下位での土俵となったが2022年3月場所は西前頭13枚目で途中休場し、再出場したものの5勝6敗4休で負け越した。これにより5月場所は十両陥落となったが、この頃から膝の状態がだいぶ悪くなり、思うような相撲が全く取れなくなったようだ。その後は十両での土俵が続いたが、2023年5月場所は初日から9連敗し、「両膝半月板損傷、左変形性膝関節症」との診断書を提出し、10日目から休場した。これにより三度目の関取陥落が濃厚となった。そして7月場所は幕下の陥落したが初日から休場し、13日目の7月21日に現役引退と年寄「佐ノ山」の襲名が発表された。

続く