2023年1月場所個別評価 明生

 今場所は1年ぶりの三役復帰となったが5勝10敗という成績だった。前半戦は4連敗スタートとなり、3勝5敗で折り返した。そして後半戦も黒星が増え、12日目に負け越しが決まった。

 内容に関しては得意としているいなしてからの攻めが見られなかった。やはり三役に上がると立ち合い負けする相撲もあるので横への動きを織り交ぜたい。10日目の貴景勝戦は相手の小手投げまで頭にあったみたいだが貴景勝が一枚上手だった。先場所は勝っており、決して苦手な力士ではないので悔しかったと思う。この相撲を勝っていれば勝ち越せる可能性もあったかもしれない。また6日目の琴ノ若戦と12日目の佐田の海戦は土俵際まで攻めながら叩き込みで敗れた。どちらも勿体無い相撲だったと言える。場所を通して見ても力が通用しなかったのではなく、黒星が重なって流れに乗れなかったという感じである。決して悲観することはない。

 来場所は平幕に陥落となるが1場所での三役復帰を期待したい。若手力士が力を付けてきてはいるが平幕では力は上位である。一人でも多く役力士を倒し、存在感を示したいところだ。自ら主導権を握り、動き回る相撲を期待したい。