2022年11月場所個別評価 御嶽海

 今場所は大関から陥落し、10勝以上を挙げれば大関に復帰できたが6勝9敗という成績に終わり、1場所での大関復帰は叶わなかった。初日は明生を力強い相撲で押し出すと白星を重ね、序盤は4勝1敗で乗り切った。この時点では大関復帰の可能性も十分あった。しかし6日目に高安に敗れると連敗し、10日目は翠富士に敗れて6敗となり、来場所の大関復帰の可能性が消えた。その後は12日目に連敗を止めるも終盤は再び連敗し、結局6勝で場所を終えた。来場所は平幕陥落となりそうだ。

 内容に関しては序盤は素晴らしかった。5月場所で痛めた右肩も今場所はしっかり使えるようになっていた。しかし大相撲は15日間ある。ということでその日の一番だけでなく、場所を通してのスタミナも問われる。おそらく今までの稽古不足が原因で途中からスタミナ切れになったものと思われる。また先場所も序盤は3勝2敗でありながら6日目から6連敗している。先場所は4勝11敗だったが星の並びは先場所とほぼ同じである。元大関として、疲労が溜まっても悪いなりに相撲を取り、星を拾っていかなければならないのだが、御嶽海にはそれができない。そして大関の座を僅か4場所で明け渡したのも右肩の痛みだけでなく、精神的な粘り強さが足りなかったと言えるのではないだろうか。また元大関の高安は在位15場所で大関から陥落しているが、フィリピン人とのハーフという点で共通している。どこか性格的に淡白というか、あっさりした部分があるのかもしれない。

 来場所は東前頭2枚目となったが、巻き返しを期待したい。先場所、今場所と続いた中盤での連敗さえなければそれなりに相撲は取れると思う。痛めている右肩の更なる良化にも期待できる。そして良くも悪くも気持ちの切り替えが早いタイプなのでリラックスして相撲が取れそうだ。あとは積極的に稽古をして欲しいところだ。