2026年1月場所を振り返って 優勝決定戦 安青錦ー熱海富士戦 勝った安青錦に関して

 勝った安青錦に関しては、勝った直後は正直首投げは良くないと思った。しかし後で映像を見ると、元横綱稀勢の里の二所ノ関親方が指摘していたように、首投げにしてはゆとりがあるように見えた。具体的に言えば、懐に入りたい気持ちをあおっておいて、機を見ての首投げだった。基本的には首投げは捨て身の技であり、大相撲では良くないとされている技である。しかし決定戦で見せた首投げは捨て身には見えなかった。また俵に詰まっていた訳でもない。二所ノ関親方の言う通り、満を持しての投げという見方が妥当である。冷静な相撲で番付の違いを見せつけた。

 ただ来場所綱取り場所ということを考えると、もっと前に出て押し込む相撲を取りたい。また力任せに押し上げるタイプを苦手としており、軽量もあってすぐに上体が起きることもある。そして連覇は素晴らしいが、いずれも12勝である。横審が発足してからは2場所連続優勝で横綱昇進を見送られた例はないが、それでも綱取り場所で12勝ではやや物足りなさが残る。ということで厳しく言えば綱取りに向けてはもう一段のレベルアップが必要である。更に地力を強化し、13勝以上での横綱昇進を期待したい。

続く