大嶽部屋継承に関して 元十両大竜に関して 幕下での足踏みを象徴するエピソード
1987年9月場所は西幕下4枚目であり、勝ち越せば関取昇進と見られたが3勝4敗で負け越した。千秋楽パーティーで自棄になって酒を飲み過ぎた大竜は後援者から「お前は稽古をしないから負けた」と言われた。そして自分の努力を知らない後援者に腹を立てた大竜は「お前は稽古を見たことがあるのか」と後援者に食って掛かった。すると後援者を大切にする大鵬親方はこれを見て大竜をボコボコに殴った。大竜は大鵬に向かって「こんな部屋、辞めてやる!」と大騒ぎした。翌日先輩に背中を押されて廃業する覚悟で大鵬のところへ行くと大鵬は「お前の努力は俺が一番知っている。悔しいだろう。辞めないで頑張れ。(十両に)上がって見返してやれ」と許した。
個人的には後援者の気持ちはよく分かる。当時は大竜の関係者でもなければファンでもなかったが、それでも十両を目前にして足踏みしていた記憶がある。おそらく後援者の方ももどかしく思っていたのではないだろうか。確かに言ってはいけない言葉だが、言われても仕方がない状況だったと言える。
その後1988年3月場所に十両に昇進し、8勝7敗で勝ち越すと十両に定着した。怪我もあり、何度か幕下に陥落したが十両を25場所務めた。最高位は東十両4枚目ということで入幕はならなかった。
続く
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