なぜ若隆景は魅力的なのか? 負けず嫌いの性格

2022年5月25日

・負けず嫌いの性格

 今でも思うことだが、身体能力の高さに関しては番付が下でも兄の若元春の方が上である。小さな頃は相撲で若元春に歯が立たず、いつもケンカしていたようだ。そしてこの負けん気の強さがベースになっているものと思われる。三段目付け出しで入門した後は順調に出世したように見えるが、実際のところは違ったらしい。稽古についてこられない時期が1年くらいあり、現師匠であり、元幕内蒼国来の荒汐親方が話していたようだが、廻しを取る大学時代の相撲では勝てないと思ったそうだ。それで磨いたのがおっつけである。稽古だけでなく、過去の名力士の旭国、三代目若乃花、日馬富士の動画を見て研究していたようだ。そして今では名力士の真似ではなく、若隆景オリジナルのおっつけができている。そして負けん気の強さだけではない。力任せではない理詰めの相撲が取れるのが若隆景の魅力である。結局高卒で入門しながら伸び悩んだ若元春より早く出世し、三役に番付を上げ、現在に至っている。インタビューでも同じような答えを繰り返すなど古風なところがあり、負けん気の強さを物語っている。また受け答えが貴景勝に非常によく似ている。しかし負けん気の強さは相撲に限らず、どのスポーツでも必要不可欠な要素である。相撲センス、体の丈夫さを含めて、名力士になる可能性は十分ある。

続く