2025年9月場所を振り返って 十両の優勝争い 10日目まで 首位ターンの三田と荒篤山に関して

 十両の優勝争いは8日目終了時点で1敗は三田と荒篤山の2人であり、2敗で5人が追いかける展開になった。十両は幕内とは違って後半戦で優勝争いが大きく動くことが多く、この時点では先が読めなかった。

 そして後半戦は9日目は荒篤山が敗れたため1敗は三田一人となり、単独トップに立った。しかし10日目は三田が敗れて2敗となり、トップは三田に加えて欧勝海、錦富士、朝白龍、朝乃山の4人が並んだ。トップが5人となったことで優勝争いが振り出しに戻った。

 ちなみに8日目時点でトップだった2人のうち三田は10日目から4連敗した。そして千秋楽も敗れて6敗となり、二桁勝利を挙げられなかったので来場所のの新入幕が厳しくなった。また後半戦の5敗の内の3敗は朝白龍、朝翠龍、朝乃山といずれも高砂部屋の力士であり、高砂部屋に優勝と入幕の行く手を阻まれた感もある。そして荒篤山も後半戦は一つしか勝てず、結局8勝7敗に終わった。やはり前半戦が調子が良かったからといって後半戦も白星が伸びるとは限らない。また白星を伸ばせるかは地力が備わっているかという側面もある。やはり調子がいいだけでは場所を通しては結果を残せないということだと思う。

続く