目指せ三役! 佐田の海 最後に
2025年9月場所は東前頭14枚目だったが6勝9敗で負け越した。星勘定的には5日目からの5連敗が最後まで響いた印象がある。それでも14日目の美ノ海戦は驚異の粘りを見せた。当たってすぐに美ノ海に左前廻しを取られ、苦しい形となった。その後右を差されて一気に寄り切られた。しかし物言いが付いた。スロー映像を見ると佐田の海の左のかかとは土俵を割っていない。そして佐田の海が左から振った際に美ノ海の左足が流れ、土俵を先に割っていた。よって軍配差し違いで佐田の海の勝ちとなった。相撲は完全に美ノ海の流れだったが、執念で白星を手に入れた。また幕内残留に向けて大きな6勝目となった。褒められた内容ではないものの、こういった粘りがある限りはまだまだ相撲が取れそうである。
そして10日目は藤ノ川に勝ち連敗を止めたが、朝稽古で師匠の境川親方から「お前、何年相撲を取っていると思ったんだ。ドンと来いといかんかい」と言われたようである。確かに以前の豪栄道や妙義龍は連敗していても平然とした顔で相撲を取っていたイメージがある。そして同部屋の平戸海も同様である。しかし佐田の海は表情に表れるタイプであり、その部分は一般人に近いのかもしれない。的確な境川節が薬となり、トンネルを抜けた。
11月場所はご当所場所となるが、幕内残留を懸けた場所となりそうだ。しかし体は動いており、私的には悲観していない。結果を残し、気分良く新年を迎えたい。
最後に幕下には有望な若手力士が複数おり、一人でも多く関取に引き上げたい。立派な師匠はいるのだが、それでも佐田の海の存在は現役力士にとってはありがたいはずである。また師匠より距離が近くなるのでアドバイスをすれば聞いてくれる可能性が高くなる。勿論頑張るのは本人だが、稽古と助言でサポートできる部分はあると思う。あとは自分の事である。現役を続ける限りは三役を目指したい。おそらく私だけでなく周囲の人の願いでもあると思うので気力と体力が続く限り、父の最高位を目指して欲しい。
終わり
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