目指せ三役! 佐田の海 師匠の存在 元小結両国の来歴 入門まで 

 師匠の境川親方は元小結両国である。長崎県長崎市出身で出羽海部屋所属だった。また身長185センチ、体重178キロであり、右四つ・寄り・上手投げ・突き・押しを得意としていた。

 小学校、中学校時代は柔道、ソフトボール、サッカーなど様々なスポーツで鳴らし、長崎県立諫早農業高校進学後は、高校の卒業生からの勧めで相撲を始めた。この時点で既に182センチ、110キロに達していたが、相撲に関する基本的な技術をほとんど知っていなかったため活躍できなかった。高校卒業時で135キロであり、角界関係者からスカウトされたが、当時は大相撲の道へ進む意志がなく、日本大学に進学して相撲部に所属した。

 日本大学では主将を務め、個人戦よりも団体戦で力を発揮し、全国学生相撲選手権大会で準優勝に導く活躍を見せた。3年生で腰の怪我から1年近くを棒に振ったが、4年生では腰の状態も回復して調子を取り戻したため、大学卒業後に角界入りする決意を固めた。そして師匠の出羽海親方が同郷であることと、大学の先輩の出羽の花からの電話での「うちの親方は大きな人だから」という一言が決め手となり、出羽海部屋へ入門した。

続く