大相撲

 横綱昇進前の一番である。しかも全勝対決であり、勝った方が優勝だった。仕切りの時からただならぬ雰囲気が漂っていた。日本出身力士が出せない類のものである。私的にはかつての朝青龍ー白鵬戦を思い出した。白鵬は長期休場明けであり、何としても優 ...

大相撲

 確かに状況を考えれば変化は良くない。ただ照ノ富士の左膝の状態は全く報道されておらず、また優勝争いをしていたので照ノ富士にとっては不運だったとしか言いようがない。また照ノ富士の「今だから分かるのは、みんな目の前の白星のために必死にやっ ...

大相撲

 大関復帰が懸かった琴奨菊相手に立ち合い変化で勝った一番である。立ち合いで向かってきた琴奨菊の後頭部を押さえながら右に大きく動くと琴奨菊はそのままの勢いで土俵の向こうへ落ちていった。これで琴奨菊は6敗目となり、場所後の大関復帰が叶わな ...

大相撲

 休場明けで序二段の土俵に立った若野口戦である。自著「奈落の底から見上げた明日」によると、宿泊場所から、奥さんに車を運転してもらって場所に向かうみたいだが、その車中から妙に落ち着かなかったようである。「嫌だなー」「行きたくないなー」と ...

大相撲

 右四つ・寄りを得意としていた。また四つに組み止めて左上手を取り、胸を合わせるという正攻法の寄りだった。そして上手投げも得意としていた。一方立ち合いが甘く、廻しが取れない時は引っ張り込む癖があった。また押し相撲得意の力士は苦手としてお ...

大相撲

 最初に目に入ってきたのは十両時代である。モンゴル出身力士としては珍しい巨漢力士であり、手足も長い。また体格だけでなくスケールの大きな相撲を見て、これは将来の・大関・横綱候補だと直感した。その後駆け上がるように大関に昇進したが、昇進後 ...

大相撲

 そして次の2025年1月場所は横審から圧力を掛けられていた訳ではない。しかし本人は覚悟を決め、3場所ぶりに初日から出場した。初日は若隆景に肩透かしで敗れて黒星スタートとなった。その日の夜、師匠の伊勢ヶ浜親方に「もう1回負けたら、引退 ...

大相撲

 次の5月場所は私は休場するものだと思っていた。しかし出場を決断したので驚いたことを覚えている。結局初日は大の里に敗れ、2日目から休場した。しかし場所後の横綱審議委員会では「場所に少しでも出ようとした敢闘精神、責任感の表れは評価できる ...

大相撲

 次の7月場所は場所前にぎっくり腰になったことを明かしたが、軽症を強調していた。しかし場所では2日目から連敗し、4日目に「腰椎椎間板ヘルニア及び腰椎椎体終板障害により1か月の加療が必要」との診断書を提出した。そして同日以降を休場した。 ...

大相撲

 雲行きが怪しくなってきたのが次の9月場所である。9日目までで5勝4敗と振るわず、10日目から休場した。古傷の両膝の調子が思わしくなく、特に右膝は骨が完全にずれるほどのダメージを負い、「人工関節が必要」と言われるほどだった。その後両膝 ...