大相撲

 ここでは横綱に昇進した豊昇龍と大関の大の里、琴櫻に関して語りたい。

 豊昇龍は照ノ富士と入れ替わる形で横綱に昇進した。成績はやや物足りないものの、興行面を考えたら仕方がない部分もある。今年3月場所は5勝5敗5休であり、途 ...

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 また記者が「特に参考だったのは誰のどんな技なのか」と聞いたところ、しばらく考えてから答えが返ってきた。「誰かってのはないね。その人に合っている技でも、自分に合っていなかったら意味がない。大切なのは自分がどういう相撲を取るかだから」。 ...

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 「極める」相撲は照ノ富士の代名詞でもある。機を見て相手を抱え込んだり、または当たってすぐに抱えて動きを止めていた。そして幕内の決まりて別に見ると極め出しで12勝を挙げており、寄り切り、押し出し、上手投げに次いで4番目に多い。序二段陥 ...

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 また全勝ではないものの琴櫻戦は6勝1敗、若隆景戦は10勝2敗(不戦勝が1つ)、若元春戦は3勝1敗だった。琴櫻が勝った一番は照ノ富士の膝の状態が思わしくなかった分勝てた印象である。若隆景戦での黒星は引退した場所の初日での肩透かしによる ...

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 復帰後は貴景勝、大栄翔、阿炎、翔猿など、押し相撲が得意の相手には苦戦していた。一方四つ相撲得意の力士や四つ相撲も押し相撲も取れるタイプの力士が相手の時は滅法強さを発揮した。

 特に豊昇龍戦は8戦全勝(不戦勝が1つ)、霧島 ...

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 もう一番は2021年5月場所9日目の取組である。この場所は大関に復帰した場所であり、ここまで8戦全勝だった。相撲は当たってすぐに高安が左を差したが自ら差し手を抜き、突き押しに変えた。しかし照ノ富士は下からあてがって応戦し、低い重心を ...

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 それでは相撲を二番取り上げたい。まずは2021年7月場所14日目の取組である。この場所は綱取り場所であり、ここまで13戦全勝だった。相撲はお互い頭からぶつかると押し合いとなった。照ノ富士は右四つ、高安は左四つが得意であり、普通なら差 ...

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 確かに上位力士との対戦や貴景勝戦も見応えがあった。しかし個人的に注目していたのは高安戦である。高安戦は大怪我をする前までは圧倒していた。しかし復帰後は技巧派に変わったこともあり、高安との技の応酬となった。また駆け引きを含めて非常に面 ...

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 一方負けた照ノ富士は白鵬の執念に屈したという印象である。ただ負けはしたものの、白鵬がなりふり構わない攻めを見せたということは、照ノ富士の力を認めているからこそである。少なくとも私にはそう見えた。また負けたからといって恥ずべき相撲内容 ...

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 白鵬は最後の優勝の場所であり、9月場所後に現役を引退した。一方照ノ富士は場所後に横綱に昇進しており、結果的にバトンタッチする形となった。よって私的には後世に語り継がれる一番でいいのではないかと思っている。

 勝った白鵬は ...