四股名はどうなる? 草野 宮城野部屋の行方 炎鵬に関して

 そして宮城野に名跡を変更した元横綱旭富士は「旧宮城野部屋の力士の中から名跡を継げる者が出てきたら、その人に名跡を譲渡して、いずれその力士が宮城野部屋を復興させていけるように、私も力を尽くしたい」と話している。

 この話題に関して注目は炎鵬である。元宮城野部屋の力士であり、年齢は30歳である。そして幕内9場所、十両20場所を務めている。首を痛めて長期休場していたが序ノ口から再スタートを切り、現在は幕下である。ただ親方になるには日本国籍を保有し、

 1、最高位が小結以上

 2、幕内通算20場所以上

 3、関取通算30場所以上

のいずれかの条件を満たさなければならない。

 ということで炎鵬に当てはめるとあと一場所足りないことになる。ただし2013年12月20日に「関取在位通算28場所以上なら、名跡の前保有者と師匠、保証人の親方の願書があれば、理事会でその是非を決定する」という規定を同年11月17日の理事会で追加したことが相撲協会から発表された。そしてこの規定は寶千山の引退間際に追加されたことから、俗に「寶千山ルール」と呼ばれている。よって炎鵬が関取に復帰できなかったとしても、規定が発動することも考えられる。まずは炎鵬が関取に戻れるかが焦点となる。

続く