2025年7月場所を振り返って 優勝争い 12日目 一山本ー大の里戦 取組後の両者に関して
大の里は3敗を守り、辛うじて優勝争いに踏み止まった。ただし2敗力士の一人の安青錦とは対戦を終えているので地力優勝の目はない。よって厳しい状況には変わりない。また2番ともに引き技を見せており、勝ちはしたものの相撲内容は良くなかった。ということで内容的にも大の里の優勝はないと直感した。勿論横綱としての役割を果たして欲しいのは山々だが・・・。
負けた一山本は3敗目となり、優勝争いから後退した。しかし本人が取組後語っていたように、横綱を引かせることができたという点では内容は悪くなかった。そして「(最初の一番は)あの相撲を取って勝てないのは自分の力不足」と答えていた。確かに大の里は中途半端な立ち合いを見せており、そこにつけ込めなかったのは痛恨である。しかし先を見据えればもっと立ち合いの当たりを鋭くし、押しながらも相手が引くのを待つような相撲を取りたい。そういった相撲が取れるようになれば三役も見えてくる。
12日目終了時点で2敗は安青錦と琴勝峰の2人、そして3敗は大の里、一山本、熱海富士、草野の4人となった。2敗で2人が並んでいるが、琴勝峰は上位力士との対戦が予想されるのに対し、安青錦は上位との対戦を終えている。よって安青錦の方が有利であり、安青錦を誰が負かすかが焦点になると見ていた。
続く
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