琴櫻に次ぐ大物!? 琴栄峰 最後に
兄の琴勝峰が13勝2敗で幕内最高優勝を果たした。場所前は全く想像できなかったが、潜在能力の高さを発揮した。優勝の要因の一つはやはり琴栄峰の新入幕である。年は4つ離れており、琴勝の立場からすれば番付は2枚しか違わず、ほぼ追い付かれておしりに火が点いたというのが正直なところだと思う。その部分で琴栄峰の果たした役割は非常に大きい。
一方の琴栄峰は今場所は6勝9敗で負け越した。しかし千秋楽は千代翔馬に勝ち、二桁黒星は免れた。十両陥落止むなしの成績だが9敗に止めたことで来場所は十両筆頭か2枚目あたりとなり、1場所での幕内復帰が見込める位置となりそうだ。
内容に関しては自分の相撲は取っていたものの、力の違いを見せつけられたという印象である。ただ解説の琴風さんが言っていたように相撲内容自体は悪くなく、増量しながら稽古を積んでいけばもっと強くなりそうである。何より本場所の土俵で幕内力士の実力を肌で感じたことが大きい。この経験を次に生かしたい。
話を戻すと琴勝峰の平幕優勝は部屋にとってもプラス材料である。琴栄峰も改めて琴勝峰のことを尊敬するだろうし、琴櫻も刺激を受けたはずである。そして琴勝峰は元は大関・横綱候補である。ということで来場所は番付差が広がり、琴栄峰は琴櫻と琴勝峰の背中を追いかけることになる。ただ体格では見劣るのでスピードを生かした相撲が求められる。また二人とも長身で体が大きいので稽古相手としては申し分ない。今場所は幕内の壁に跳ね返されたものの、今後の成長が非常に楽しみである。
終わり
最近のコメント