ラダーの申し子! 嘉陽 師匠の中村親方に関して 引退後

 引退後は尾車部屋の部屋付き親方として指導していたが、2022年2月7日、尾車部屋が閉鎖されたことに伴い、力士8人、呼出1人とともに同じ一門の二所ノ関部屋へ移籍した。

 そして2024年5月30日、日本相撲協会は理事会において、6月1日付で、中村親方の二所ノ関部屋からの独立と中村部屋の新設を承認した。

 引退後は独立したかったようだが、渓流下りでの怪我の件で2020年に佐伯氏などを相手取り、損害賠償を求める訴訟を起こした。その後2024年に和解している。また奥さんとの離婚もあった。嘉風がいない時に妻が長女に暴力を振るっており、長女が隠しカメラで動画を撮影したことが証拠となって妻が逮捕された。そして妻は離婚後も派手な生活を送っていたようであり、資金面でなかなか独立できる状況にはならなかったと見ている。そして引退から5年後の独立ということでようやく念願が叶ったというところだと思う。

 相撲の取り口も私生活も波瀾万丈といった感じであり、いかにも嘉風らしいと言える。しかし、だからこそ師匠として大いに期待している部分がある。私としては個性ある力士の育成を望みたい。その意味では嘉陽と宮乃風は個性的であり、本人にしか取れない相撲を取っている。

続く