2025年1月場所を振り返って 十両の優勝争い 千秋楽までと初優勝の獅司に関して
しかし13日目は獅司が生田目に押し倒しで敗れて2敗目となった。連日激しい相撲を取っており、その反動が出たのかもしれない。13日目終了時点で2敗は竜電と獅司の2人となり、3敗はいずれも若手の安青錦、琴栄峰、生田目の3人となった。注目は竜電である。34歳のベテランだが元小結の実力者であり、今場所は2年半ぶりの十両ということで十両では格上の存在である。よって竜電が優勝する可能性も十分あると見ていた。
しかし竜電は残り2日は連敗し、優勝争いから脱落した。体の動きも良くなく、ベテランということで疲れが溜まっていたのかもしれない。一方の獅司は14日目は琴栄峰を破って再び単独先頭に立った。そして千秋楽の友風戦は友風得意の叩きを残すと右を差し、最後は右へ回り込もうとする友風を押し倒して十両優勝を決めた。
優勝した獅司に関しては先場所新入幕で5勝に終わった悔しさが伝わってきた。場所前は稽古が休みの元旦にはたった1人で稽古場に下りて、短パン姿で四股や鉄砲で汗を流していたようだ。1月場所前は正月休みがあり、力士によって動きに差が出る印象がある。結果的に正月休みを返上したことが十両優勝に結び付いた。また正月休みで帰省していた師匠の長男の垣添玄空君(埼玉栄高相撲部2年)と一緒にトレーニングをし、強豪校で行われている独自のトレーニング方法を教わったようだ。元々の身体能力が高いので、頭で考えるよりは体を鍛えてトレーニングする方が獅司には合っているような気がする。来場所は再入幕が確実だが、目標は勿論勝ち越しである。
終わり
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