2024年11月場所を振り返って 優勝争い 千秋楽 琴櫻-豊昇龍戦 相撲に関して

 相撲は豊昇龍がもろ手突きからの右のど輪で琴櫻を押し込んだ。しかし琴櫻もしっかり踏み込んでおり、左からいなして豊昇龍の攻めに対応した。その後豊昇龍が右上手を取るとすかさず投げを繰り出した。元幕内石浦の間垣親方がテレビ解説で語っていたが、豊昇龍の投げは振り回す力が凄いみたいである。おそらく他の力士なら投げ技を食っていたと思う。しかし琴櫻は右足で何とか踏ん張って残した。その後琴櫻が右から叩き込むと豊昇龍が右足を滑らせたこともあり、バッタリと手を付いてしまった。叩きと足が滑るタイミングがピッタリ合った印象である。

 あっけない結末となった感はあるが、短いながらも両者の持ち味が存分に発揮された。豊昇龍の攻め、そして琴櫻の守りの相撲の攻防は非常に見応えがあった。最後の部分はタイミングが合ったことに加えて九州場所は空気が乾燥し、土俵が乾きやすいことと、琴櫻の圧力が強かった結果のように私には見えた。

続く