この部屋に注目! 中村部屋 力士の紹介 友風 右膝の大怪我と長期休場
次の2019年11月場所は先場所と同じ西前頭3枚目だった。2日目の琴勇輝戦は押し出しで敗れたが、土俵下に転落した際に右膝を痛め、翌日から休場した。相撲協会に提出した診断書によると「右膝関節脱臼で靭帯損傷を伴う。治療期間は現在のところ未定」とのことであり、師匠の尾車親方は「最低でも1年はかかる」と今後の厳しい見通しを語った。
その後は右膝の重傷が判明し、右膝から下は皮膚、内側側副靭帯と血管一本だけがつながっているような状態だったという。医師からは「復帰どころか歩けるまで回復できれば良い方」という内容の通告を受けた。しかし師匠をはじめ、母親ら周囲の人間の支えと励ましもあって現役続行を決意し、靭帯再建手術など計4回の手術を受けた。その後は土俵復帰を目指してリハビリに取り組んだ。
リハビリは次第に強度が増し、これまで厳しい稽古にも耐えていたが、それを以てしても大変つらいものであった。しかし二所ノ関親方や中村親方に何度も励まされた。稽古に復帰してからも後遺症が残り、装具の支えがなければ、日常の歩行にも支障がある状態である。また2023年5月には、2021年2月に身体障害者5級(軽度の身体障害)に認定され、身体障害者手帳を交付されたことを公表した。
続く
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