嫌らしい相撲を取る男! 翔猿 来歴 2021年~現在まで

 2021年3月場所は連敗スタートも11日目に新入幕以来の勝ち越しを決めた。その後優勝争いから脱落するも14日目は3敗で優勝争いのトップに立つ小結高安を激戦の末、首捻りで破る活躍を見せた。そして千秋楽も勝ち、この場所は10勝5敗で終えた。

 その後2021年9月場所は自己最高位を更新し、東前頭筆頭となった。勝ち越せば新三役が濃厚である。初日から上位力士との対戦が続いたが2日目は横綱照ノ富士を破り、初めての金星を獲得した。その後も白星を重ね、11日目に勝ち越しを決めた。そして千秋楽は勝てば三賞受賞という条件付きだったが隆の勝を押し出しで破り、初となる殊勲賞を受賞した。また10勝目となり、二桁白星となった。その後10月30日に発表された令和4年11月場所番付で、正式に新小結となった。初土俵から所要46場所での昇進であり、学生相撲出身としては史上二位のスロー昇進となった。

 新三役の場所は13日目に負け越しが決まり、7勝8敗という成績だった。翌2023年1月場所は東前頭筆頭だったが10日目で7敗となり、勝ち越しに向けて後がなくなった。しかし翌日から5連勝し、千秋楽に勝ち越しを決めた。同年3月場所は小結に復帰したが6勝9敗で負け越し、一場所で平幕に逆戻りとなった。それでも平幕に下がると地力があり、同年7月場所は西前頭筆頭で9勝6敗で勝ち越し、翌9月場所は三度目の小結昇進となった。しかし6勝9敗でまたしても三役では勝ち越せず、平幕陥落となった。その後は平幕上位の番付を維持しており、2024年7月場所は東前頭4枚目という位置である。

続く