2026年3月場所を振り返って 十両の優勝争い 14日目 竜電ー出羽ノ龍戦

 そして2敗で単独トップの出羽ノ龍は竜電戦だった。先場所対戦があり、その時は竜電が上手投げで勝っている。また竜電は三役経験者でベテランである。そしてこの相撲に勝ち越しが懸かっており、竜電にとっても大きな一番である。

 相撲は竜電の右前廻し狙いを出羽ノ龍が突き放して凌ぐと左下手を取った後頭を付け、十分な形を作った。しかし竜電は長い相撲に強く、ここからが大変である。その後出羽ノ龍が右から強烈に絞って竜電の上体を少しずつ起こした。そして土俵際まで寄ったところで足が揃い、竜電の下手出し投げに土俵に這った。

 出羽ノ龍はこれで3敗となり、若ノ勝に並ばれた。また4日目から続いた連勝も10で止まった。相撲内容は悪くなかったが、土俵際まで寄ったところで力尽きた印象である。また入幕するためには竜電を寄り切れるくらいの馬力が欲しい。

 勝った竜電は勝ち越しを決めた。また東筆頭での勝ち越しということで来場所の再入幕がほぼ確実となった。35歳のベテランだがスタミナは十分持っており、これからも若手力士の壁となって立ちはだかりそうだ。

 14日目終了時点で3敗は若ノ勝と出羽ノ龍の二人、そして4敗は一意となり、優勝争いはこの3人に絞られた。

続く