2025年11月場所を振り返って 優勝争い 11日目 安青錦ー義ノ富士戦、王鵬ー豊昇龍戦

 11日目。まずは安青錦が土俵に上がり、義ノ富士戦だった。過去2回はいずれも義ノ富士が勝っている。相撲は立ち合いで義ノ富士が当たり勝つと左からの突きと右のど輪で安青錦の上体を起こし、一方的に突きだした。

 勝った義ノ富士は勝ち越しを決めた。また新入幕から3場所連続勝ち越しとなり、初土俵からは10場所連続勝ち越しとなった。前日の大の里戦とは一転して突き放しており、自在性が持ち味であり、強みでもある。なかなか起きない安青錦の上体を起こしたのは見事としか言いようがない。前回対戦の今年7月場所も上体を起こしており、攻略法を心得ているような相撲内容だった。

 負けた安青錦は2敗目となった。確かに義ノ富士戦はこれで3連敗であり、合い口が良くないのかもしれない。ただこの相撲は弱点である立ち合いの当たりの弱さを突かれる格好になった。そして当たりの弱さを身体能力に高さとしぶとさ、技で補っているのが現状である。よって私としては義ノ富士対策という流れに持って行って欲しくない。それよりも先を見据えて立ち合いの当たりを強くすると同時に増量していくことの方が大事である。

 次に豊昇龍が土俵に上がり、王鵬戦だった。過去の幕内での対戦成績は豊昇龍の5勝4敗(不戦敗は除く)であり、合い口は決していいとは言えない。相撲は豊昇龍が鋭く踏み込むと左廻しは取れなかったものの右を差して前に出ながら腕を返し、最後は寄り倒した。内容もまさに横綱相撲であり、調子を上げてきたことが分かる一番だった。横綱初優勝に向けて非常に楽しみになってきた。

続く